
メタ社も驚くThreadsの爆速成長。
メタ(Meta)傘下のInstagram(インスタグラム)はアメリカ東部時間の7月5日、Twitter(ツイッター)の競合となるテキストベースのSNS「Threads(スレッズ)」をリリースした。
当初、メタ従業員たちがThreadsに寄せる期待は比較的低いものだった。Twitterの従業員でさえ、新たな競合の登場をたいして気にも留めていなかった。
しかし状況は一変した。Threadsがサービスを開始してわずか5日後には、メタのマーク・ザッカーバーグCEO(Mark Zuckerberg)は、1億人以上がThreadsに登録し、その成長は「ほとんどがオーガニックな需要」だと投稿した。これにより、Threadsは史上最速で成長しているプラットフォームとなった。
「とても驚いています。みんなも同様です」と、Threadsのユーザー数の急成長について感想を漏らすのは、Threadsの開発に直接携わったわけではないがリリースには関わったというメタの従業員だ。
この人物によれば、ThreadsはInstagramのチームが開発したアプリなだけに、数百万人、ことによると1000万人のユーザー数くらいはすぐに獲得できるのではないかとメタの従業員たちは予測していたという。InstagramのDAU(1日あたりのアクティブユーザー数)は約20億人。メタは、これらのユーザーがThreadsを使い始める際に、InstagramでフォローしているアカウントをThreadsでもフォローしやすくした。
Instagramの責任者であるアダム・モッセーリ(Adam Mosseri)にとっても、ユーザー数1億人突破は予想外だった。モッセーリは自らのThreadsに、この成長は「常軌を逸したもの」で「どうにも理解できない」と投稿している。
Twitterに詳しい人物によれば、今や同社の従業員の間でThreadsは、「多くの人々がイーロン(・マスク)の失敗を願っている」状況下での「初めての真っ当な競合」だと認識されているという。
気まぐれな億万長者であるイーロン・マスク(Elon Musk)は、2022年10月末にTwitterを買収すると、熱心なユーザーと従業員を多く持つこのアプリに混乱をもたらした。マスクによる買収以降、何千という単位の従業員がレイオフもしくは解雇の憂き目に遭っている。
この記事へのコメントはありません。